第23章 寝床
「さて、そろそろ私はお風呂に入ってくるから離れてくれる?」
蛍丸「はーい」
明石「1日くらい入らんくてもいいですやん」
「いや、入るよ。愛染くんも後で……明石、寝てるんだけど……」
蛍丸は素直に離れてくれたが愛染くんが寝てしまっていた。
相当疲れていたのだろうか……。
こういうのって起こしたくなくなるんだよね。
でも、お風呂は入っておきたいので明石に手を合わせてお願いと小声で言うとやれやれといった感じに私から愛染を離してくれたが……勿体無いことしたなぁ。
「ありがと……あの、明石、お願いついでにもうひとつあるんだけど……」
明石「一緒に入ってほしいんですか」
「それはないけど。服を貸してほしいの……」
明石「それは構いませんけど……破廉恥とちゃいます?」
「君が今着てるジャージみたいなのでいいから……さっき着てた胸元破廉恥服なんて着れないし」
私があの服を着てみろ……ただの露出趣味の審神者に思われるではないか。
みんなが私のことをどう思っているか知らないが、できれば変な印象だけはもってほしくない……できれば、だけど
明石「ほんなら……はい、洗わずに返してくれて構いませんので」
「洗って返すから。それじゃ蛍丸行ってくるね……?」
蛍丸「いってらっしゃい」
ぽんぽんと頭を撫でてからお風呂のある方向に向かう。
距離的にはあの大浴場とも言える場所が近いんだけど……誰かとバッタリ会ったりして刀剣男士の誰かに深い傷を残したくないしな……でも近い方が湯冷めしないし……ささっと浴びるだけなら大丈夫な、はず!