第20章 口吸い
「そもそも自己紹介は済んだけど……私のいうことを聞いてくれるとは限らないよね」
無理にいうことを聞かせようなんて考えてないから、従ってくれる人だけ聞いてくれたらいいけど……明日から、ちゃんとしなきゃな。
とりあえず夕飯の前にお風呂に入ろう。
服は……
「眠ることを考えるならこのシャツ……だけど人前に出るなら……」
シャツ一枚で歩き回ってたしもう手遅れか。
なら夕飯食べてからお風呂に入ろう。
みんなあれだけ綺麗な容姿をしているんだ。
女が私だけでも何か間違いが起こるわ、け……
一瞬、石切丸さんの姿が過ったがあの人は例外だ。
私じゃなくたって隣を向けば綺麗な刀剣男士がいるんだ、そういう相手なら同じ刀剣男士に……もしそうなったときは理解して見守るくらいの器の広さを見せないとな。