第18章 来訪者
数時間の説明のあと、私はやっとこそいろいろ理解するに至った。
お腹すいたなぁ
「とりあえずわかりました。じゃあ出陣のためにあれやこれやするとして……近侍って、何してくれるんですか。できれば具体的に」
「執事みたいなもんやて……朝起こしてくれたり着替えの手伝い、執務の手伝い……」
長谷部「着替えだとっ!」
本当に執事みたいなものだと考えたらいいのか……。
執務も手伝ってくれるなら秘書とも思えるし……私の手伝いなら秘書の方が近いから……あ、でも起こしてくれたり着替えの手伝いは執事みたいだ。
まあ、そばにいてくれるお手伝いさんと考えよう。
「じゃあ、あとで考えるとして……二人とも良さそうな服あった?」
鶴丸「これなんかどうだ?きみによく似合いそうだ」
「バニーガールが似合うなんて言われたの初めてだよ」
なんてもの持ってきてるんだ。
長谷部「主にはこちらが断然似合うかと」
「……セーラー服、か」
セーラー服が似合う……ま、いっか。
どうやらまともな服が入ってなかったようなので着ても違和感がないものを選ぶしかなさそうだ。
「あとは……これもやる。あとこれも、これとこれも」
机の上にいろいろとものを出される。
可愛らしい大きめの袋と飴玉みたいなものがたくさん入った瓶。
あとは……分厚い紙の束。
「なんですかこれ」
「この袋のは絶対必要とするもん。こっちの瓶はその霊力を抑えたり増やしたり、力を改善するお薬、そんでこれが……この本丸の見取り図や説明、審神者に必要な出陣のことや遠征のことを書かれた……説明書やね」
「……今まで口で説明したこと……」
「全部、これに書いとるよ」
「…………は、ぁぁぁぁ」
時間の無駄、とも言えないから悔しい。