第18章 来訪者
「……近いうちに自分で買いにいきたいんですが、現代に行けたりします?」
二人に服のことを任せて、私は政府の人と話すことにした。
いろいろ聞きたいこともあったし……。
「んー、行ける行ける。今じゃ遠征で現代に行くこともあるし……現代に遊びにいく審神者っちもいるよ」
「へぇ……それで聞きたいのですが、私が彼ら神を降ろして……歴史改変を目論むものと戦ってほしいとか言ってたじゃないですか。それってどうやるんですか」
鶴・長「「え」」
「やっぱ言ってなかったかー!」
この人に歴史改変を目論むやつと戦えとは言われたが、たいした説明を受けていない。
楽しいことや美味しいもの、綺麗なものや可愛いものとそういうことをたくさん教え与えてくれたが……私のやるべき審神者のことについてなにも言わなかったのだ。
「なに話したっけなぁ……」
「審神者の……なんたるかを少しと……戦いについて少し……」
「んー、そんじゃ一から説明したるわい!ちゃんと聞いとれよ」
できれば一緒に生活していた頃にはすべてを説明してもらいたかったな……。
それから政府の人は説明をしてくれた。
相変わらず要領の得ない変な説明ではあったがそれがこの人の説明の仕方なら理解するのは私のやるべきことだ。
でも、なんだか異星人と会話しているように思えてきた……。