第18章 来訪者
「っ……は、長谷部は……お茶を私の部屋…にはいれたくないから、広間横の客間に持ってきて!」
長谷部「はい!」
「燭台切さんは……やりたいことやっててください」
燭台切「仕方ないね……三時のおやつでも作っておこうかな」
「乱ちゃんは……今見たことは他言無用で」
乱「えー」
「政府の人は、客間に行きますよ」
「ジャージャー麺でさぁ!」
ラジャーと言いたいのだろうか……。
みんなに指示を出してから私は広間横の客間に向かうことにした。
まあ、あの部屋……客間でもなんでもないけど。
「あれ、いつものドキドキとか熱さが……」
「どったの?」
「い、いえ」
長谷部にキスされたとき驚きと恥ずかしさとかで体温は上がったりしたはずなのに……昨夜まで感じていた身体の火照りなどがない。
確か、目が赤くなって甘い匂いが彼らを惑わすとかなんとか薬研くんがいっていたが……乱ちゃんは除くとして二人にはなんの問題もなかった。
つまりは瞳は赤くなってないし、甘い匂いとやらもしない。
どういうことだろう。
「くくっ……かわええなぁ……うちの娘」
「なんか言いました?」
「いんや、何も。えらい格好しはって眼福やなーって」
……忘れていた。