第18章 来訪者
「ここにいても時は刻まれていくわけだし……よろしければ燭台切さんもついてきてくれませんか?」
燭台切「僕でよかったら喜んで。まずはどこにいくんだい?」
「とりあえず、服の調達でも…………なんか騒がしいね」
燭台切「長谷部くんが怒鳴っているのかな……?」
これから鯰尾を探しにいこうと部屋から出ると微かに声が聞こえた。
燭台切さんの言う通り長谷部の声なんだろうけど……言い合ってるような……誰かと喧嘩しているのなら止めないと。
乱「あ、主さんいたー!」
前の方から美少女が走ってきた。
今日もかわいいな……。
「……長谷部が何かしたの?」
乱「知らない人と門のところで言い争ってて……こういうときは主さんの出番かなって」
長谷部を止めるには私が必要、か。
彼は賢い考えをしているし私がいなくても良し悪しの判断はできそうだけど……。
「とにかく行ってみようかな……」
乱ちゃんにお願いして門までつれていってもらうことにする。
門って……結構距離あるんじゃ……。
急ぐ=走ると考えた私は早くも面倒に感じてしまったが口には出さずに黙って走った。