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【刀剣乱舞】月夜の華〈R18〉

第17章 始まる朝




「……燭台切さん、そんなに見つめられると照れる」


燭台切「あ、あぁごめん。主って……髪、黒くなかった?」


「もちろん真っ黒ですよ」


歌仙「黒……?そういえば、黒かった……ね」


「……真っ黒、ですよ」


なぜ髪の黒さについて言われるのだろう。
二人の表情は、不思議そうにこちらを見ているだけで何も言ってくれない。

生まれて一度も髪を染めず、いつだってサラサラヘアーを守り続けてきた真っ黒な漆黒の黒髪……な、はずだ。

私は箸を置いて自分の髪の一部を前に持ってくる。

黒……く、ない。


「……わ、私の髪が……焦げてる!」


燭台切「え!それ焦げてるの?」


「わ、私の髪……く、黒だもん。こんなカフェオレみたいな茶色じゃないもん!」


歌仙「すごい動揺しているね……顔、真っ青だよ」


「私の髪が焦げたー!」


私の長年の唯一自慢できるストレートブラックヘアが!!


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