第17章 始まる朝
「おはよぉ……」
歌仙「まったく、君は……いつまで寝ているんだい!」
「朝から元気ですね……眠たいです」
歌仙「髪もボサボサ、服はよれよれ……あぁ、もうっ、よだれなんて垂らして!先に顔を洗ってくるんだ!」
……眠たいなぁ。
なんとか食堂につくが、そこには歌仙さんと燭台切さんの姿しかなかった。
いつまで寝ていると言われても……時計がないのだから今何時かもわからない。
昔は時計なんてなく、空の明るさとかでなんとかしていたらしいけど……空の色なんてよくわからん。
とにかく眠たい。
燭台切「主……あまり、言いたくはないんだけどね……かっこよくないよ」
「……顔、洗ってきます」
完璧審神者のイメージが早くもなくなりそうで私は悲しいです。
顔を……洗う、か……
「よし、洗おう」
山姥切「鯉をみて、なにをしているんだ……」
「あ」
歌仙「どこで洗おうとしているんだ!」
「うわ、ついてきてたの」
こうして私は、歌仙さんに何度も怒られる朝を迎えた。
始まりの朝ってこんなに騒がしいんだな……。