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【刀剣乱舞】月夜の華〈R18〉

第16章 推測




◇◇◇


「ふぅ……さて、まだまだやることはたくさんあるね」


なんとか無事に二人を部屋に送り届けてから広間の方に戻ろうとすると、くらっと目眩がして近くの柱に手をついた。

何なんだろう……身体も火照ってきてるし、くらくらもする。

あのときと、一緒だ。

これは部屋に戻った方がいいかもしれないと前を向くと前の方から短刀達が歩いてくるのが見えた。


薬研「ん?大将どうしっ……!」


「薬研くっ……いたっ!」


先頭を薬研くんが歩いていたようで私に気づいたようなので挨拶でもと手をあげようとすると素早い動きで目元を手で覆われたが、叩かれた。

目元を叩かれた!


厚「どうしたんだ薬研?……なんか甘ったるい匂い……」


薬研「あぁ、大将が飲み物で着てるもんを濡らしちまったようでな。服が透けて恥ずかしいみたいだ」


目元を叩いたあと抱き締められたのだが、異性に抱き締められたってそんなときめきよりも叩かれた目元が痛い。

パチンっ!って……い、痛い……
抱き締めてきて目元を覆ったままってなに考えてるんだ、この短刀詐欺。

薬研「大将のことは俺に任せて先に部屋に戻っててくれ」


五虎退「あるじさま……お、お休みなさい」


「お、おやすみ……ゆっくりぐっすり寝るんだよ」


乱「また明日ね主さん!……ねえ、薬研。何で主さんの目、隠してるの?」


薬研「あぁ、充血した目を見せたくないって大将が言うからな」


いつ言った。

痛いくらいにぎゅぅっと抱き締められて目元を押さえられているのでみんなの顔をみることも叶わない。

いじめだ……。


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