第16章 推測
「それじゃ、そろそろいこうかな」
三条の方々とも仲良くお話しできたところで私は次に行くからと話を終わらせた。
お酒が入っているからなのか、やたらスキンシップが多かったりしたが……まあ、気にしないでおこう
「ほら、二人ともここで寝ようとしないで……岩融さんはもう無理そうだから……ほーら立ち上がってお風呂に、は危ないから部屋に戻って寝てください」
三日月「ん?もう朝か……?」
「飲みすぎですよ……酔いつぶれた人もいるし……タオルケットでも持ってこないと」
小狐丸「ぬしさま……」
「あ、はい。なんでしょ……ん?」
呼ばれたので振り返るとなぜだか目線が高く……
私はなぜか抱き上げられていた。
お姫様抱っこは女子の憧れではあるが、時と場合によっては恐ろしいなと思ったりもする。
「……わ、わぁ、高い……じゃなくて、小狐丸さん何してるの」
小狐丸「ぬしさまは子供はお好きですか?」
なぜここでそのことを聞かれる。
子供は大好きではあるがここで素直に答えるのは危険な気がした。
だからといって天使とも言える子供を嘘でも嫌いなんて言えるわけがない。
でも、答えなければ下ろしてもらえなさそう……困った。
「……す、きだけど」
小狐丸「では、この小狐と寝所に」
「絶対嫌」
私の発言にしゅん、とした小狐丸さんに申し訳ない気持ちにはなるがこの人も結構酔っている。
目をみればわかる……のだが。
「お部屋まで送りますからとりあえず下ろしてください…………い、石切丸さんは……」
石切丸「私はそんなに飲んでないから大丈夫だよ」
「そ、ですか……」
気にするな、気にするなと頭ではわかっていても気にならないわけがない。
小狐丸さんに下ろしてもらうと三日月さんと小狐丸さんを連れて部屋にへと向かうことにしたが私は二人の部屋を知らない……うまいこと自分の足で向かってくれたらいいけど……