第15章 変化
鶴丸「君はそういうやつだったな……男に軽々しく大好き、なんて言うもんじゃないぞ」
軽くでこぴんをされて小さな痛みに、むぅっと口を尖らせるがよくよく考えると今まで男子との交流もなかった私だったが……
「好き、なんて男性にいうのは初めてです……うん、鶴丸さんが初めて」
燭台切「……主、そういうとこだと思うよ。可愛いけど」
鶴丸「将来が心配になるが……悪くないな。だが君が馬鹿な子だというのはよぉくわかった」
「ふみゃっ……つ、鶴さん鼻っ……つまんじゃ、やぁっ」
三人で楽しく会話をしながら、私は生まれて初めて人との会話の楽しさを知った。
現世では叶わなかったこと、一つ二つと叶っていくのが、みんなとお話しできるのが楽しくて私はたくさん笑った。
……私はここが好き、だから絶対みんなを守るからね。
鶴丸「……君の笑顔は……花のようだな。そうやって笑っていればいいのにな」
「例えが花なら……鶴丸さんの言う花というのはそこら辺に生えてる雑草みたいなものですかね」
燭台切「それは花ではないよ主……」