第13章 甘い香り ☆
三日月「主よ……っ慣れているのか?」
そんなわけがない。
初めてだが三日月さんの、先端から漏れ出ているものの、味を感じると不思議と落ち着けた。
頬張っているから苦しいものはあったが先程までの苦しさがなくなりつつあることに一体なんだったのだと思ったがここまでしてしまった以上、私には続ける義務があった。
三日月「主……すまないっ」
「んぐっ……んんっ!」
頭部を掴まれ固定されるとそのまま遠慮もない動きで腰を揺らされ喉奥を何度も突かれる。
その度に苦しさで顔を歪めはしたが我慢するしかないというのは理解していた。
「んぐッ…!」
より動きが早まるのを感じると最も深いところまで押し込まれたところで体内に液体が注ぎ込まれているのがわかった。
「っ!げほっ……はっ、うっわぁッ…ベ、トベト」
すぐに離れてしまうと飲みきれなかったものが顔にかかったりして生暖かいものを感じなんとも言えない気分になる。
苦味を感じながら、唇の回りをペロリと舐めるがやはり苦い。
けど、不味いと感じないのはなぜなのだろう。
ゴクリ、と唾を飲み込むようにしては小さく笑みを浮かべる。
どうしよう。
また変な気分になりそう……ドキドキして、いや……高まってくる。
うっとりとしている私は三日月さんの方を見ると……目を細めた美しい瞳の奥には獲物を狙うような獣のような目をしている姿があった。