第10章 反省
「何より綺麗だからなぁ……まんばくん本当に綺麗。例え苦手意識もたれてたとしても、まんばくんを見られるだけで幸せかも」
山姥切「っ……だから、綺麗とか言うな。それにあんたの方が……」
白くて綺麗な手が私の頬に添えられ翡翠色の瞳と目があってドキッとした。
声も容姿もすべてが美しすぎて直視できない。
ただ見つめられているだけで鼓動が早くなってしまい、何度も同じことを経験しているからこそ私はすぐにまんばくんと距離をとり目元を手で覆った。
「そ、そろそろ兼さん達が起きてると思うから戻るね。まんばくんも風邪引かないよう早めに部屋に戻って……好きな部屋で寝てくれて構わないから」
それだけいって部屋に戻るとその場に座り込む。
驚いた……まさか、触れられるとは思ってなかった。
とっさに目元を隠したが、薬研君が言ってた通り目に何かあるのかもしれない。
目が原因なら目を隠せば問題ないはずだ。
薬研君のようにまんばくんがあんなことになったら流されたくなくても無理だ。
みんな顔はきれいだけどまんばくんは……きれいすぎるからなぁ
「私がどうにかなりそうだよ……」
今後はできるだけみんなと目を合わせない方がよさそうだ……目を見ないで話すってなんか失礼だね。
もしくは……眼鏡、かな。
ここに来てから自分の身の扱いが雑になったりしているとはいえ、もっと大事にしないとな……。
せっかく生かしてもらえた命なんだから今度こそは、しっかりしよう。