第9章 お風呂でバッタリ
「見れないほどのものでもないけど……適当につけたわけではないように思えるな……」
首、胸元……太もも。
後ろは見えづらいな……えっと、腰とか多いな。
こういった意味とか私はよく知らないから、パソコンとかで調べたりしたらなにかわかったりするだろうか。
「多いかと思ったけど……いや、多いか。服で隠せるけど首が……襟巻きは巻いてた方が……」
タオルが邪魔なので近くにおいてからくるくると回ったりして自分の身体を見る。
我ながら……肉付きがいいのか悪いのかわからないな。
栄養素が胸にいってるから他は肉付き悪いしバランスが悪いのだ。
ガリガリさんではないけど少食だったしコンビニ弁当とか多かったからなのか健康的な身体には見えないけど比較するようなものもないのでこれが普通なのだと思うことにした。
そうしていると引き戸の音が聞こえて、バッと音のした方を振り向くと……
歌仙「あ……」
「………………どうも」
全裸で鏡とにらめっこしている私と、全裸で固まっている歌仙さん。
そして私の視線は下の方へ……わぁ。
ポタッと、赤いものが床に落ちたのがわかり歌仙さんの、顔を見ると鼻から赤い鮮血を垂らしそのまま……倒れた。
「か、歌仙さーん!」
和泉守「どうしたぁ!」
「うわ、兼さんだ!」
脱衣所の扉を開けた兼さん。
そして全裸で歌仙さんを揺さぶる私……
兼さんも固まっていたがタラリと赤いものが鼻から出たかと思うと……倒れてしまった。
「か、兼さーん!」
……悪いことをしてしまったな。
鼻血ってなんで出るんだっけ。
頭に血が上って?いや、そんなこと考えてる場合ではないか