第9章 お風呂でバッタリ
「は、ぁぁ……本当にどこもかしこも広いところ……」
浴室はビックリするほどの広さだった。
温泉というか……高級ホテル並みの広いお風呂。
何人もの人が使えるシャワーが、ひーふーみー……数えるのが面倒だ。
とにかく広くて安らげる場所となっていた。
でも、ここまで広いところを用意してもらえるとは思わなかったからなにか裏が、なんて考えてしまう。
私の血だけじゃ足りないくらいの良くできた場所だ。
まだ軽く見ただけでも前まで住んでいた人がどんなにいい人だったか何となくだがわかった。
この本丸は大事に使われていたはずだ。
ほんのりとした暖かみがいろんなところに残っているのを感じたし。
ここで一緒に生活していたとする刀剣男士たちはとても幸せだったことだろう……。