第9章 お風呂でバッタリ
「……血、か」
何に使われているかわからないからこそ不気味だと感じることがある。
政府の人のことは信じたい、けど……信じさせてくれないのがあの人なんだ……。
検査とかに使っていると聞いていたけど、そんな何度も何を検査しているのだろう。
自分が低血圧の鉄不足な貧血持ちというのは自覚しているが、ちょっとは改善されたかな。
……今度聞いてみよう。
燭台切「ここだよ。僕も掃除を手伝うのに少し見たけど、立派なお風呂だったから君も気に入るんじゃないかな?」
「あ、ありがとう……燭台切さんも、お風呂まだなら一緒に入る?なんて……」
燭台切「……じゃあお言葉に甘えようかな」
………………え。
ちょっとしたジョークのつもりだったが燭台切さんの返答にこちらが驚いてしまった。
え、本気ですか……
燭台切さんは笑顔で私の手を引くと脱衣所に入る。
脱衣所も広くて立派なためにこれは浴室が楽しみだ、なんて考えている場合じゃない!