第7章 身体の熱☆
「あ、あのね薬研くん……今なら……や、薬研くん?」
薬研「大将も大丈夫そうだからな……本気でいかせてもらおうか」
あ、これ無理だ。
目を細め笑った薬研くんに私は瞬時に理解する。
さっきまでの薬研くんとは違う、ということを……
ネクタイをゆるめたのを合図にするかのように、薬研くんの指が十分に濡れた入口に添えられるとゆっくりと差し込まれていく。
青年男性とは違った細くて長い指の感覚を感じて無意識にも下腹部に力が入る。
「ん、くッ…」
薬研「大将、痛くないか?」
「だ、いじょ……ぶ」
体験済みのことでも、自分のなかに薬研くんの指が入っているんだと思うと変な感じがして落ち着かない。
ゆっくりとなかで擦れていく感じにぞくぞくとしてしまう。
薬研「……もっといれるからな」
「ぅあッ…ンンッ…」
ぐっとまた指が入ってくるのがわかると力が入る。
二本の指をバラバラに動かされて言い知れぬものを感じながら身体中の熱が上がりとても熱かった。
痛くは、ない。
けど、すごく熱くて……また、あのときのようにクラクラしてしまう。
薬研「まだいけるな?」
「も、っ入んなッ…ぁあッ…!」
私の返答なんてお構いなしにまた一本指が増やされてなかを好き勝手に暴れさせる。
それがなんだか気持ちよくて自然と甘い声が出てしまいそうになる。
あのときにも感じた言い知れぬ、この込み上げてくるような感覚……焦らされて溜め込まれた疼きが開放したいと身体が限界に近づいてくるのを感じる。
「や、げッ…は、ぁあッ…ぅ、もッ…もうきちゃッ…」
薬研「ここで終いだ」
「ふえ……」
また、止められた。