第7章 身体の熱☆
薬研「へぇ、ずいぶんとまあ……」
「そ、そんなじろじろと見ないでいただけると……」
薬研「全身に、か……大将、半日そこらでここまでの執着をされるとは」
着ていた白衣を脱がされ首に巻いていた襟巻きも、当然のごとく外されてと今や私の格好と言えば何も身に纏わず両腕を紐で縛られたハレンチな姿となっていた。
それをショタにガン見されるこの状況……泣きそう。
薬研「……ここまでのものを見せられると、こっちも負けてられないなぁ?」
「ひ、ぅッ…ッ…!」
手袋越しに、ツーっと肌を撫でられるとくすぐったくて思わず変な声が出てしまう。
誰につけられたのか、と聞かれるとは思ったが薬研くんはそんなことを聞いたりはせずただ面白そうに笑みを深めただけだった。
薬研「それで、これをつけてきたやつは一体どんなことをして……大将を啼かせたんだ?」
「え……い、いや……な、なんでそんなことを聞くの?」
薬研「まあ、なんだ……興味があってな」
純粋な興味なのかわからないが、こんな格好でそんなことを聞かれるこちらとしてはとてつもないほど恥ずかしい。
つまりは石切丸さんとどんなことをしたか、というのを聞かれているわけで……それを声に出して説明するなんて官能小説を音読しろ、と言われているようなものだ。
薬研「ほら、大将……俺っち、子供だから言ってくれなきゃ何も、わからないぜ?」
「うっ……なら、なにもしなくていいと思うのですが」
薬研「大将は意地悪なんだなぁ……まあ、言いたくないなら吐かせるまでだが」
なんでよ!!