第7章 身体の熱☆
しばらく続けたあと、お互いの唇が離れれば銀色の糸を引き薬研くんは満足そうに笑った。
それがまた子供とは思えない色気を感じさせるもので、なんとも言えない胸のときめきを感じながらすぐに顔をそらした。
薬研「大将、口吸いはじめてじゃないだろ」
「っ……うん」
さっきよりかは薬研くんの体調はよくなった……ようには見える。
やたら色気を感じさせるほどの雰囲気があるけど……
薬研「そんじゃ……続き、するか」
「えっ、キスッ…く、口吸いだけじゃ、ないの」
薬研「据え膳食わぬは?」
「男の、恥……?って、据えられてないよ!」
薬研「まあ、細かいこと気にするな」
さすがは鯰尾の弟、いろんな意味で危なっかしい。
まだ、クラクラするが今なら逃げられる気がして薬研くんから逃げようと試みるが……
薬研「おっと、ダメだろ。いきなり動いちゃ……な?たぁいしょ」
簡単に捕まり痛みもなく床に組み敷かれた私は改めて薬研くんの恐ろしさを知る。
「う、ぁ……お、狼」
薬研「男はみんな狼だぜ、がおー」
「お、お互いのためにやめた方がいいと思うのは私だけなのでしょうか……?」
薬研「お互いのためにこのまま進めた方が身のためにはなるんじゃねえか?」
石切丸さんのときのように意識がぼんやりすることがないので薬研くん相手なら説得しながら逃げられる。
それに薬研くんも真剣というよりどこかからかい半分的なところがあるから……
「な、何してるの!」
薬研「いや、巫女装束ってなこれさえなくせば……あとは簡単なんだよ」
いつのまにか緋袴を脱がされ、白衣のみとされた私は今になって危機感というものを感じた。
子供だからと舐めてちゃ痛い目を見る。
今、理解しました。
薬研「そんじゃ……せいぜい可愛く啼いてくれよ大将」
ニコッと笑った怖い笑顔のショタに私は……不安よりも恐怖を感じました。