第7章 身体の熱☆
「あの三人、三条なんだよね……三条って性欲やばかったりするのかな」
部屋から出ると涼むためにその辺りを歩くことにした。
私に破廉恥なことをしてきたのは三条の三人。
一緒にいた二人は三条なのかはわからないが……大きい人と小さい子、どちらも迫られたらとんでもない!
小さい子は私が犯罪者になる!
薬研「なにしてんだ、そんなとこで」
「あ、薬研く……ぁ」
薬研「誰かから聞いたんだろう。別に構いやしないさ」
特に怒っているわけでも薬研君にほっとする。
服装が変わっていて白衣に眼鏡……本当に短刀とは思えない色気だ。
薬研「人に酔いでもしたのか大将」
「まあ、そうなのかな。挨拶回りと手入れ回り……結構疲れた……」
薬研「急いでやることでもないんじゃないか……ッ…?」
「みんなと早く仲良くなりたいからさ……薬研君とも仲良くなりたくて、ちゃんとお題もこなそうとしたんだよ。乱ちゃんに秋田君に……」
藤四郎兄弟らしき人たち……何人くらいから名前を聞いたんだっけ。
鯰尾といたあの二人も多分、兄弟。
三条のとこにいた小さい子は……遠目だけど服装からしてなんか違う気がするし……蛍丸も大太刀で明石と一緒のあれみたいだから……
薬研「ま、頑張ったんならそれでいいさ。いずれは全員の名前を知るだろうから俺の名前を教えたところで問題はないからな」
「まあ、そうだね……」
あ、あれ……なんかおかしいな。
一緒に歩いて普通に会話して……殺気とか気まずいとかそんなものがないのになにかがおかしい。
あ、そうだ……こ、腰に手を回されて密着してるんだ!