第6章 お引っ越し計画
長谷部「どこにいれているのですか!」
「だって和服ってポケットないんだもの!っもしもし」
どうやら電話だったようなので通話ボタンを押すと聞こえてきたのは……
『あーあーマイクテス……お、出た出た!頼まれたこと解決しそうやよー』
「頼まれたこと……」
『その年で老化現象進んでんの?』
「失礼なっ……あ、本丸のことですか」
政府の人だった。
つい忘れていたが本丸のことを頼んでいたのだった。
聞かれて困る内容でもないので長谷部が近くにいても問題はないが抱き上げられたままだと長谷部の腕が心配になるので口パクでおろして、とやると首を横に振られた。
仕方ない。
このまま話そう。
「そ、それでどうすれば綺麗に……」
『引っ越しじゃわい』
「は……?」
『だーかーら、もうそこは駄目やから引っ越ししたらいーんよ。その引っ越し先もこっちで見つけて確保したし』
「ひ、引っ越しって……」
なんで、そんなことに……。