第6章 お引っ越し計画
長谷部「…………」
「ごめんなさい……」
長谷部「いえ……」
あのあと、這ってでも行ってやると見た目があまりよろしくない状態で動いていたところを長谷部に見つかった。
見つかったとき、何してるんだろう…みたいな顔ではなく信じられない、みたいな顔されてすごく恥ずかしかったが自分がしたことなので恥じるべきではないと忘れることにした。
そして長谷部には恥ずかしい姿を見られただけではなくお姫様抱っこまでさせてしまって……
「恥ずかしいけど憧れでした」
長谷部「主?」
「なにもない……いろいろありがとうね長谷部。効率が悪いとは自分でも思うんだけど……まだここの勝手がわからなくて」
長谷部「大丈夫ですよ。主は一生懸命考えてくださっているのを俺は知っていますから」
「長谷部……ひゃうッ…!」
長谷部「っ……あ、主!?」
長谷部の優しさにジーンときていたところで胸から振動を感じた。
なんなの、と躊躇いもなく巫女装束の中に手を突っ込むと驚く長谷部。
そして胸に挟んでいたスマホを取りだし……