• テキストサイズ

【刀剣乱舞】月夜の華〈R18〉

第5章 短刀




「私はここに新しく来た審神者のなつみです」


?「……厚藤四郎」


?「いち兄が言ってた通りではあるな」


しぶしぶと答えてくれた厚くんだが、もう一人の子は……教えてくれなさそう。

いや、大丈夫……まだはじまったばかりだ


「……どんなことを聞いたか気になるなぁ」


?「優しそうで温かそうな人だって聞いた」


「……私は一期一振さんの方が優しくて温かいと思うな……ね、君の名前教えてくれる?」


?「簡単には教えられないなぁ……兄弟全員の名前を聞いてきたら教えるってのはどうだい?」


一つの挑戦なのだろうか。
兄弟の人数は知らないし、顕現されてない子もいるだろうから……


「念のために聞く……顕現されてない子は含まれる?」


?「含んでみるのも楽しそうではあるが……含まれないことにしようか。だが、親しくなった誰かに聞くのはなしだ。ちゃんと本人に聞くこと」


「……わかった。じゃあ……約束ね!」


彼にそう言って部屋から出ると足元に気を付けながら辺りを見渡す。

みんなの名前を知るつもりでいるので、この勝負はちょうどいい。

兄弟というからには短刀、つまりは小さい子の名前全員を!
……いち、兄……小さくない。

え、てことは……鯰尾もいち兄って呼んでたから兄弟なわけで、でも鯰尾は脇差だから……いやいや、藤四郎って名前が兄弟という証拠でもある

そうなると一期一振さんには藤四郎って名前がない、なのに兄さん……五虎退くんも見た目からして短刀で服装も似てた。

でも、藤四郎って名前がない!
 
……早くも諦めそう。


/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp