第5章 短刀
五虎退くんに包帯のようなものをさがしてきてほしいと頼んだが、あるわけないよね……。
長谷部が来るのが早いか、五虎退くんが早いか……どちらにせよ頼ってばかりなのが申し訳ない。
「審神者として私は頑張らないと……」
まだくらくらしてしまうために無理をしないためにも布団の上に寝転ぶがみんながいろいろやってくれているのに私が休んでばかりなんて……罪悪感が半端ない
それにしても襖を直すための道具や必要なものはどこで揃えたのだろう。
仕事が早いとは思うが材料や道具がないとなにもできないものだし……
「やっぱり事前にいろいろ聞いておくんだったな……」
あまりにも情報不足すぎて、みんなの地雷を踏んだりしないかびくびくしながら会話しないといけないというのは少し面倒だったりする。
頭の回転が早いわけでもないので会話中にいかにその人の気にすることを言わないように、触れたりしないよう発言するのを考えるのは疲れるのだ。
政府の人に何がなんでも聞いておけばよかった……。