第1章 及川徹の幼馴染
そんなこと話していると、 夢乃の車が戻ってきた。
窓が開く。
「乗って。後ろに3人乗れるかな?みんな体大っきいもんね。」
助手席に俺、後ろに国見ちゃん、金田一、岩ちゃんが乗る。
「みんな、食べたいものとかあるー?」
「別に、なんでも。」
「徹ちゃーん、そういう返事が一番困るんだけど。...みんな、ないの?んー、、この前、すごく美味しい、韓国料理のお店見つけたんだー。そこでいい?辛いの苦手なことかいない?」
「どこでも、大丈夫です。」
「じゃあ、そこにしよっか。....あ、そーいえば、みんないきなり誘っちゃったけどご家族に連絡とかよかった?」
「 夢乃が車取りに行ってる間にしたよー。」
「なるほど。仕事が早いね、さすが。」
しばらくして店に着いた。
「よし、とうちゃーく?先に店入ってて、車止めてくる。」
店の前でおれたち四人を下ろすと車を止めに行ってしまった。
「...及川先輩と 立花さんってどういう関係なんですか?恋人?」
金田一が言った言葉を咄嗟に反論する。
「はぁ!俺と 夢乃が?恋人なわけ無いじゃん。」
「....そうなんすか。」
「...あ、ダメだよー。 夢乃いま、男いるから。今っていうか、いつもか。」
「まだとっかえひっかえしてんのか。」
「本人は、純愛だなんだっていってるけどね。」
そう、 夢乃はいつも誰か男がいる。
高校時代から、いやもっと前か?変わってない。
来るもの拒まず去るものは追わないらしい。
今日だって本当はその恋人と会う約束だったらしい。
「.....。みんなも気をつけてねー!」