第4章 ゴールデンウィークと実家とワタシ
ゴールデンウィークなんて
あっという間で、
いよいよ明日は音駒対烏野の試合の日。
数年前までは
因縁のライバルとして
たくさん交流があったらしいけど
今回、久しぶりの対戦らしい。
明日の準備と帰りの荷造りをしていると
鉄朗から着信が入った。
「悪ぃ、今大丈夫か?」
「うん、どうしたの?」
「研磨が迷子になったみたいで……お前こっちの地理とか詳しいか?」
「うーん、何となくなら……」
「研磨探すの手伝ってくんね?」
「わかった! 今どこ? ……了解! 5分あればそっち行けるから!」
研磨くん、変な人に絡まれたりしてないかな……。
両親とも出掛けて留守のため
リビングにメモだけ残し
財布とスマホを持ち家を出た。