第3章 女の子の香りとオレ
目を覚ますと
いつの間に着替えたのか
私は寝間着で布団を被っていた。
カーテンの外は
ほんのりと明るくなってきている。
ベッドサイドで充電されているスマホ。
寝る前の記憶が全くない。
鉄朗と一緒に帰ってきて
洗濯回して……
「洗濯!!」
廊下にある洗濯機は
もちろん止まっていて
だけど中身は空っぽで
まさかと思い、
乾燥機付きの浴室を開けると
昨日干すはずだった物が
見事に干されている。
「なんで……?」
洗濯回して、
その後ベットに呼ばれて
元気になってる鉄朗。
そのまま……
ん?
私、その後どうなった……?
昨日の事を思い出そうにも
気持ち良すぎて
頭の中がポヤポヤしちゃってて、
ちゃんとに思い出せない。
ふと、
スマホが点滅しているのが
視界の隅に入った。