第2章 スポーツ男子とワタシ
──校門で待ってるね──
先に帰ったと思っていたヒカリから
LINEが入っていた。
届いてから
もう1時間以上経っている。
俺は居残り練もせず
さっさと帰り支度をすませた。
校門へ走ると、
壁にもたれ掛かり
携帯を弄るヒカリが居た。
「悪ぃ! 待たせた!!」
「あれ? もう終わったの? 他の人達は?」
「まだ残ってやってる」
「鉄朗もやってくれば良かったのに!」
「大事な彼女待たせる訳にはいかねーだろ?」
「ごめん……私のせいで……」
「あ、いや……いいんだよ! いつも残ってやってっから! たまには早く帰んねーと!! だから気にすんな!!」
「うん……」
うわぁ、めっちゃ気にしてんじゃん……。