第2章 スポーツ男子とワタシ
「怒らせちゃったなら、同じ事して謝んなきゃ♪」
「でも、さっきは普通だったし……」
「それは黒尾先輩がヒカリを安心させようとしてるだけ!」
「でも、同じ事って……? 鉄朗、私より大きいし……」
「そう言うトコが天然だって言うの!」
「えっ!?」
「黒尾先輩と腕組んで、思いっきり胸を押し付けるの!!」
こうやって!!
と見本を見せてくれる奈々だけど……
もう、押し付けるじゃなくて
挟んでるよね、それ。
「部活終わるの待って、一緒に帰る時に絶対やるんだよ!?」
「え、今日やるの??」
「当たり前じゃん!! 善は急げだよ!!」
そう言う奈々の後押しもあり
私は再び学校へと戻るのであった────。