第14章 クロ猫彼氏とボク
「「「めっし♪ めっし♪ めっし♪」」」
烏野のチビちゃんとリエーフ、木兎がはしゃいでる。
「おバカ3兄弟だな……」
「確かに……」
厨房から3人の声を聞きつけた
ヒカリが出てきた。
「お疲れ様です! 皆さん大盛りですよね!」
そう言って茶碗に飯をよそる。
赤葦の後に続き俺の分もよそられる。
「いっぱい食べて、元気出して……下さい」
「……ぉぅ……」
なんだ?
一言のプレゼント……。
緩む口元を隠し、
皆の座る席に着く。
その時、背後で聞こえた
セリフに耳を疑った。
「蛍ちゃんは、少しでいいんだよね?」
「どうも……」
今、蛍ちゃんて言ったよな……?
こちらに向かってくる眼鏡くんの口元が
醜く歪んで見えた。