第13章 未練タラタラなオレ
その後、ヒカリの胸に付いた
先走りを拭き取り、服を着せ
何事も無かったように部屋を出た。
別れたはずなのに、
俺は何をやってんだ……。
汚れた下着をこっそり着替え
顔を洗いに行く。
鏡の中の俺は
なんだかスッキリしているが
心の中は罪悪感でいっぱいだ。
「はぁ……」
「ヘイヘーイ! どうしたぁー? さっきからずっとため息出てんぞ? ダダ漏れだぞぉー?」
「木兎さん、ダメですよ。クロさんにだってそう言う時があるんですから」
「お前ら……いつから居たんだよ……?」
何度目かのため息を吐くと
急に木兎と赤葦が現れた。
「どちらかと言うと、僕らの方が先に居たんですけどね……クロさんいつもと違うからと思ってたら我慢出来ない木兎さんが声を掛けてしまいました。すみません」
「ちょっと待てアカーシ! そういう時ってアレか? エロい夢見て的なアレか!?」
「木兎さん、ちょっと黙ってて下さい……」
「はぁ……」
2人の掛け合いを見ながら
再びため息が漏れた。