第8章 夏の暑さとワタシ
鉄朗に言われた通り
着替えて待っていようと思い
更衣室へ向かった。
いつも体育の授業で使っているとは言え
こんな遅い時間に来ることはない。
ましてや1人────。
ここって、
こんなに暗かったっけ……?
一度怖いと思ってしまうと
全てがそう見えてしまう。
薄暗い廊下は
先が見えず
地獄にでも続いているのではないかとか
もうここは
この世では無いのかもしれないとか。
ふと、
廊下の先に
何か光るものが横切った気がした。
「気のせい……だよね……?」
誰も居ないのに
自分に言い聞かせるために
呟いた。
「っ!??!!?!!!」
やはり光ってる。
しかもこちらに向かって来てる!!
私は一目散に逃げ出し
体育館への道を戻って行った。