第8章 夏の暑さとワタシ
スピードコースの洗濯物は
既に最後の脱水に入っていた。
後は乾燥機の入れ
明日の部活前に畳めば問題ない。
脱水が終わるまで
ボーッと待っていると
体育館の方から
夜久さんがイライラしながら出てきた。
「たくっ、リエーフの奴どこ行きやがった!?」
彼の発した一言に、
ドキッとした。
「夜久さん! ゴメンなさい!!」
「は? え? いや、花宮ちゃんに怒ってる訳じゃ……」
「違うの! 灰羽くん、私がモタモタしてたからボトル洗うの手伝ってくれて!! 練習あるの知らなくて、ごめんなさい!!」
「あ、いや……えと……」
ピーピーと、
洗濯機が終了を告げた。