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交わりの祠【R18】

第7章 黒闇家は鬼の血を引く


そのまま八千代の願いを聞いてあげた方がいいのかもしれない


だが…



「八千代さん。私はこれからずっと貴方と一緒にいます。だから何も隠さないで欲しいです。私は貴方の全てを受け止めますので」


「…鈴音」



鬼の血の影響で姿が変わるとは一体どうなるのか


鈴音には検討もつかなかった


もしかしたら怖い姿になるかもしれない


それでも、八千代に言った言葉に嘘偽りは無かった



「あぁ…我慢、できねぇな」



八千代が呟く


と同時にその瞳が赤くなっていた



「八千代さん…」


「鈴音」



再び唇が重なる


だが鈴音は目を見開いて八千代を見ていた


八千代の髪は白く変色し、腰まで伸びる


おでこのやや上にはぐぐっと突起が現れ、それが角だと理解するのに時間はかからなかった


角は五センチ程の長さだが、白くて少し怖い



「鈴音。見すぎだ」


「あ、すみません」



唇を離した八千代が照れくさそうに呟く



それでも鈴音は目が離せなかった



「八千代さん…すごい綺麗です」


「…んなわけあるか」



八千代は目を反らす


やはり、あまり見られたくないのだろうか


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