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交わりの祠【R18】

第6章 ★薫の秘め事(~P83)


「奏月さん、そういえば…黒闇家の人は鼻が利くって話…本当なのですか?」



薫は奏月が恭子に言っていた事を思い出していた


恭子から何人もの男の匂いがすると…



「えぇ。我々は鬼の血を引いていますからね。鼻が利くんです。だからこそ、黒闇家の女は何人もの男を相手にする事はありません」


「と、いうことは…今いらっしゃってる黒闇家の方にお会いしたら、私に奏月さんの匂いがついてるとバレてしまうのでしょうか?」



恐る恐る尋ねると振り向かされ、向かい合う形となる



「陽那のことですね。当然あの子も鼻が利きます」


「ような…さん、っていうんですね。そう、ですか」


「おや?陽那に知られてはいけない理由が?」



奏月の目が鋭くなる


慌てて薫は首を横に振った



「ち、違います!でも…恥ずかしいなぁ…って」


「私は知らしめたいですね。貴女が私のものだと」



言われてかぁっと顔が赤くなる


それはこっちのセリフだ


だれにも奏月を取られたくない


白霧家には女が多い


その分奏月を狙っている人も多かった



「奏月さんに私の匂いも付けばいいのに…」


「おや、誘っているのですか?」


「えっ…ち、ちがっ…」


「ここでは怒られそうなので、続きは夕食の後にしましょう」



当然のように言ってのける奏月


何度も交わったというのに体力はまだまだあるようだ


薫は体力の限界を向かえていたが、頷いていた


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