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交わりの祠【R18】

第6章 ★薫の秘め事(~P83)


ダメ…このままでは…



薫は奏月の肩をペチペチと叩く


しかし奏月は胸の飾りを咥えたまま離そうとしない



「奏月様?」



再び声がかかる


甘えているような、完璧に計算された声だ



「入りますね、奏月様」



そんな声と同時に襖が開けられる



やはり廊下にいたのは恭子だった

その目は驚きで見開かれている



「なっ…奏月様!?」



薫に覆い被さり、胸にしゃぶりつく奏月の姿を見て恭子は驚きの声をあげた



…見られた


薫は恭子から顔を反らす


どんなに抵抗しても奏月が止まる様子は無い



「奏月様!?一体何をされてるんですか!」



恭子は奏月に駆け寄ると薫から引き剥がそうと肩を掴む


だがびくともしなかった


ちゅぱっ…ぬちゃっ…


卑猥な音が響き、恭子はたまらず悲鳴を上げた



それを聞いてやっと奏月が止まる


顔を上げ、初めて視線が恭子を捉えた



「おや、貴女は…」


奏月は口元についた唾液を手の甲で拭う



「き、恭子です!奏月様、何故そんな女なんかに…」


「あぁ、貴女でしたか。二度とこの部屋に近寄らぬよう、何度も申し上げた筈ですが」


「何故です!?何故私はダメでその女なんですか!?」



恭子は声を荒げる


と同時に奏月の視線が鋭いものに変わっていた



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