第6章 ★薫の秘め事(~P83)
「許すも何も、私は怒っていません。薫さんにお願いしているだけです。迷惑でしたか?」
「えっ…あ、その…」
自分のモノを他人に拭かせるなんて考えられない
これが罰ではないのだとしたら、黒闇家では当たり前のことなのだろうか
「嫌では…無いです。ただ、恥ずかしくて」
「そうでしたか。申し訳ありません。ですが、もう少しお願いします」
「はい…」
薫は奏月に言われた通りモノを手に取るとその先端を拭く
手が震えてしまったのが伝わったらしく
「震える貴女も愛らしい」
そんな言葉が降ってきて薫は顔を真っ赤に染めた
…やだ、恥ずかしい!
思わず薫は奏月自身を握ってしまっていた
それに気づいて手を離そうとしたのだが、間違って前後にしごいてしまう
「も、申し訳ありません」
「いえいえ」
すると目の前の奏月自身がムクムクと大きくなり始める
一気に重力に逆らい太さを増したそれは今までに見たことのない大きさをしていた
「そ、奏月さん!?」
「あぁ、すみません。貴女の手が気持ち良くてつい。それとも、貴女がしごいたのはわざとでしょうか」
「ち、違います」
薫は顔から熱が出そうだった
見てられなくて目を反らすと
「これで更に拭きやすくやったんじゃないでしょうか」
奏月は口角を上げて笑った