第6章 ★薫の秘め事(~P83)
まだ拭けというの…!?
薫は羞恥で更に顔を真っ赤にさせる
「薫さん、貴女に触って欲しい」
「奏月さん…」
″拭いて″が″触って″に変わっていることに気づいていなかった
ドキドキと激しく心臓が鳴り、理性を失いそうになる
「失礼します」
薫は固くなったそれを左手で掴むと、右手で先端を拭く
拭きながらも薫は奏月自身に目を奪われていた
大きくてとても立派で
このまま舐めたい…そんな感情を押し殺す
「…薫さん、ありがとうございました」
気がつけば何度も先端を拭いていた
奏月に声をかけられ顔を上げると
「もう十分です」
そう言って奏月は笑顔を見せた
「そうですか。では、失礼します」
薫は桶と手拭いを持つと直ぐに客間を後にする
台所で湯を流すと薫は高鳴った胸を押さえる
…私ってば、期待してた…!?
あのまま舐めるように言われると思ってしまった
それなのに、何もなくて…私ってば…ショックを受けてる!?
止められなければ求められ無くても舐めていたかもしれない
そう考えただけで泣きそうだった
これじゃぁ私、ただの変態じゃない…