• テキストサイズ

交わりの祠【R18】

第5章 官能的な仕事


欲情したことが恥ずかしくなる



「なんだ…私に会いに来てくれたんじゃないんですね」


「拗ねるな。これはお前とじゃなきゃ出来ない仕事だからな」


「えっ…それって…」



鈴音は二日前に聞いた話を思い出す



「信じられねぇな。祠の前で交わりながら結界を強化させるなんて」


「…ですよね」


「惚れてる同士じゃなきゃ、つらいな」


「なら私は幸せ者です」



へへっと笑うと八千代も少しはにかむ



「そういえば、先ほど手紙を頂きました。こんなにすぐ早く会えるとは思わなかったので驚きましたが」


「あぁ。白霧家の領内に入る手形を手にいれたからな。すぐに馬を飛ばしてきた」


「そうだったんですね」



ちゅっ、と唇が触れる


八千代の唇はその後も頬、おでこ、首筋を触れた



「や、八千代さん?」


「聞いたか、鈴音。この後お披露目があるらしい」


「お披露目…ですか?」



何も話は聞いていない


何のだろう?と首を傾げると八千代の瞳が真剣な眼差しに変わる



「鈴音と会うのは二回目だ。だが、確信している。今後、お前以上の女には出会えないと」


「…八千代さ」


「鈴音…」








しん、と間が訪れる




八千代の言葉の続きを待ってその瞳を見上げると


八千代は鈴音を幸せにする言葉を放った






「俺の嫁になってほしい」




/ 233ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp