第4章 交わりの祠
色々なルールがあることに鈴音は驚いてしまう
「私は結ばれなかったけど、貴女なら大丈夫そうね」
「おばあ様…」
八千代と出会い、直ぐに気持ちが通じあった
だがそれが許されないものだったとしたら?
考えただけで胸が苦しい
「これからは定期的に相手の方に会いなさい。そして一緒に二ヶ所の祠を回るのです」
「一緒に?」
「えぇ。先ほども言ったように、交わる事で魔力が増します。ですが、それは交わってる間が効果が一番高いとされているの」
「…えっ!?」
鈴音は目を見開くと同時に赤面していた
「祠の前で交わり、結界を強化すること。これが貴女の明日からの役目です」
「お、おばあ様…冗談では…」
「本当の話よ。誰にも見られないよう、その周辺にも結界を張りなさい」
祠の前で八千代と交わる?
顔から出る熱が治まらない
「おそらく祠の結界はより強力になるでしょう。だから毎日行かなくても大丈夫よ。二ヶ所を回るのは疲れると思うけど頑張りなさい」
以上よ、と言われて話が打ち切られる
鈴音は信じられない気持ちでいた
きっと今頃八千代も同じ話を聞かされているのだろう
八千代さん…
あぁ、早く会いたいーー