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交わりの祠【R18】

第4章 交わりの祠




ーーーー……



八千代と離れた鈴音は自分の家がある村へと帰還する


鈴音が帰ってきたのを見て誰もが喜びの声を上げた



「鈴音様!お帰りなさいませ!」

「鈴音、一体こんな時間までどこへ!?」



鈴音を心配した声もあがる


遅くなり、申し訳ないと反省した


鈴音が居なければ結界を完全に強化出来る者はいない


皆が心配になるのは当然だろう


八千代といる間、自分が桜楼巫女であることを忘れていた



私、ただの女だった…



それが良いことなのか悪いことなのかわからない


八千代と離れる間際、淋しがったりして八千代はどう思っただろうか


自分の感情を優先させるダメな奴だと思われたかもしれない


そう思うと気が滅入る


またしても<次>があるのか不安になっていた



「鈴音様、先代がお呼びです」



薫に声をかけられ、鈴音はそのままの足で菊の元へ向かった



ドキドキしながら菊に頭を下げる



「おばあ様、ただいま戻りました」



やや間があって菊が口を開く



「お帰りなさい。どうだった?」



どう、と聞かれて鈴音は回答に悩む



「えっと、八千…じゃなくて、相手の方の印には触れてきました。ですが、力が増したとは感じません」



そう、力に変化は見られないのだ



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