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交わりの祠【R18】

第4章 交わりの祠


結局二人は昼頃まで交わり続けていた


八千代は鈴音が寝ている間に山菜や魚を採ってきてくれたらしく

二人は簡単な食事をしてから別れることとなった




「八千代さん…」



甘えるように八千代に抱きつくと背中に腕を回される



「鈴音?」


「次は…いつ会えるんでしょうか」



鈴音は潤んだ瞳で八千代を見上げる


八千代は少し困ったように笑い、鈴音の頭を撫でてくれた



「……なんで笑うんですか」



むぅっと唇を尖らせるとすぐに唇が重ねられる


角度を変えて攻められ、嬉しいと感じると同時に寂しくもなる




解放されても、もっととはお願い出来なかった



「大丈夫だ。すぐ会える」


「…何を根拠に」


「んだ?俺を信じないのか」



むにーっと頬をつねられる


痛くてもがくと、八千代は笑ったまま続けた



「なら約束する。一週間だ」


「へ?」


「遅くとも一週間以内にお前に会いに行く」


「ほ、ほんとれすか?」


「あぁ」


鈴音を元気付ける為に言ってくれたのかもしれないか


それでも嬉しかった



「わかりました。我慢します」



やっと解放された頬を撫でながら鈴音は笑う


こんな気持ち初めてだった


誰かを思い、ずっと一緒にいたいと願い、離れるのは淋しいと感じるのは


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