• テキストサイズ

交わりの祠【R18】

第3章 印の力


「ところでお前、何で急に欲情したんだ」


「なっ!?」



真顔で尋ねられ鈴音は言葉を失う



「まさか俺に一目惚れして抱いて欲しくなったわけ?」


「ち、違いますよ!八千代さんの印のせいです!」


「印?」


「そうです!印に触れた途端…体が熱くなって、それからその…八千代さんに触ってもらって…嬉しいって、感じちゃったんです」



語尾は弱々しく本音を語ると八千代はため息を吐く



「なにそれ。誘われてる気分になる」


「ち、違います!八千代さん、どれだけ体力あるんですか!」


「鬼の血を引いてるからな。お前ら白霧家とは体の作りから体力まで全然違うんだよ」


「そ、そんな…」



八千代の見た目からは鬼の要素は見当たらない


だが、本人が言うということはきっと事実なのだろう



「にしても印か。俺はまだ触れて無かったな」


「そ、そうでしたね」



交わっている最中、何度も胸は触られた


しかし、唇が印に触れる事はなかった



「それじゃ早速」


「ま、待ってくだ…」



鈴音が止めるのを聞かず、八千代は鈴音の左胸にある印に唇をあてる


その瞬間ーー



「くっ…!」



八千代が驚いたように後ずさる



「八千代さん…?」


「…はっ。なるほど。お前が言ってることも…あながち間違いじゃねぇな」


「えっ?」



目の前の八千代自身が大きさと太さを増し、反り返ったのを見て鈴音は言葉を失った



/ 233ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp