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交わりの祠【R18】

第14章 龍の巫女




「……申し訳ありません。気を付けます」



桜の横に並んだ帳が頭を下げる


それに続いて桜も頭を下げていた



こうなれば八千代はもうこの件で二人を責めることはできない


次にどのような手で桜を黙らせようか考えていると



「そうだな。帳、お前の役を俺に代われ」


「えっ!?」



突然の事に帳は驚いて顔を上げる



「な、何をおっしゃいますか!自分は龍の役。最後には巫女に命を奪われると言われている役です。そんな役を八千代様に演じてもらうわけにはいきません」



仮にも演技とはいえ、当主が巫女によって鎮められるなどあってはならない、と帳は焦る



帳の反対に八千代は眉間にシワを寄せる



「お前もジジイたちと同じ事を言うようになったな。つまらん」



そう言って八千代は部屋から出ていってしまった


はぁ…とため息を吐く二人


いつも八千代と一緒にいるようだが、意見するのはやはり緊張するらしい



「では、気を取り直して鈴音様。座ったままで結構です。まずは手の動きを覚えましょう」



桜の指示に従い扇子を広げる


端からは何本もの長い紐が伸び、更に紐にはいくつもの勾玉が飾られていた


よって、重い



「さぁ、鈴音様。舞姫は体力勝負です」



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