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交わりの祠【R18】

第14章 龍の巫女





ーーー……




「もぅ!八千代様ったら!」



とある日、珍しく八千代は桜に怒鳴られていた


八千代は気にしていない様子だが、桜は頬を膨らませる



「さ、桜ちゃん…」



慌てて止めに入ろうとしたが、鈴音は思わず耳を塞いでしまう



「豊穣祭が終わるまでの間、鈴音様を抱くのはほどほどにと何度もお願いしたではないですか!」


「黙れ。俺の妻を何度抱こうがお前らには関係ない」


「関係あります。鈴音様がこの様子では一向に稽古が進みません!」



や、やめてぇ!!


鈴音は顔を真っ赤にし、心の中で叫ぶ




数日前から行われている舞の稽古


先生は去年演じた桜だ


だが、鈴音は毎晩八千代に抱かれ続け、日中は体力が少ない



「何故俺が我慢しなきゃならない。お前らだって毎晩楽しんでいるんだろ」


「なっ…!?」



突然自分の話題になり、桜は顔を真っ赤にする


部屋の隅で様子を見守っていた帳も固まっていた



「桜、お前の喘ぎ声がよく響くと苦情が入っている。女を気持ちよく啼かせる事は男の義務だが、恋人のいない男たちのことも考えてやってくれ」


「な、なんで…そんな話を…」



桜の語尾が弱々しくなる


恥ずかしくて今にも逃げ出したい衝動に耐えているようだ



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