第13章 熱中症注意
「八千代さん…体…流すだけにして下さい」
「わかってる。だが、ここもぬるぬるしてるだろ」
八千代の指が飾りの周りをぐるぐるなぞる
またしても体が熱くなりそうだった
「八千代さんっ…」
鈴音の声に熱がこもったのを確認すると
「わかった。他も流そうな」
そう言って八千代の手が背中へと移動する
八千代の焦らしに鈴音は涙を浮かべた
しかし、こんな場所で求めるには恥じらいがあった
「お前の背中、綺麗だな」
八千代の大きな手が背中を撫でる
水は相変わらず冷たいが、心地よかった
それに、背中にもたくさん熱い欲をかけられていたらしく、水に濡れる度にぬるぬるとし始めていた
「これで取れただろ」
しばらくして八千代が呟くと、鈴音は振り返って八千代を見上げた
「どうした?」
八千代がニヤリと笑う
一番濡れたであろう秘部は一切流されていない
鈴音はそこも触ってくれるものだと期待していた
そして、八千代もそれに気づいていて終わりだと言い出したのだ
「なっ…なんでもありません」
鈴音はしゃがんで全身で水に浸かる
このままなら水の勢いで綺麗になると思ったのだ
しかし
「あっ…」
目の前にある八千代自身が大きくなっている事に気づく