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交わりの祠【R18】

第13章 熱中症注意


青々とした森の中

真っ白な石で出来た神殿がそびえ立つ姿は圧巻だ


神社等、木で出来た建物は昔からあるが、石で建てられた神殿とは非常に珍しい


しかも石を積み上げて造られたのではなく、壁も柱も一つの石で造られたように見える



「どうぞ、お入りください」



桜に促され、八千代達は神殿へ踏み入れる


するとーー



「嘘…、涼しいっ!?」



鈴音が驚いた声を上げる


それは神殿内で響き渡った


まるで別世界に来たかのように、外との温度差が激しい


驚きと共に喜ぶ鈴音を見て桜は説明を続けた



「今いるのは人々が神に祈りを捧げる部屋です。そして奥に一部屋ありますが、そこは神が休まれる間。普段は入ることが許されておりません。どうか、お二人にはこちらで休んでいただきたく」



そう言って桜は帳と準備を始める


床にござを敷き、ゆっくりくつろげるようにしてくれてるのだ


ちゃっかり帳は八千代の仕事まで持ち込んでいる


二人のおかげであっという間に快適な空間へと早変わりした



「素敵。ありがとう」



鈴音が嬉しそうな声を上げると桜は照れたように笑う



「八千代様、他に何か必要なものは?」



帳が尋ねると、八千代は特に無いと告げる


それを確認し、帳と桜は一礼すると神殿を後にした



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