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交わりの祠【R18】

第13章 熱中症注意






ーーー……



「一回だけ、ですか?」



その夜、鈴音は同じ布団で横になる八千代を見つめた


体調はもう良くなっており、気持ち悪さは吹き飛んでいた



「あぁ。まだしばらく暑い日が続くだろうからな。我慢する。お前を抱くのは祠の前で一回だけだ」


「ということは、夏の間は祠に行った時のみ、ということでしょうか?」


「そうだ」



きっぱり言われ、鈴音は目に見えて落ち込む


毎日あんなにも激しく抱かれているのに、祠の結界を強化をするとき限定になってしまうとは



「私が…不甲斐ないからですね」


「違う。この時期は仕方ない」


「ですか…淋しいです」



甘えるような声を出す鈴音


八千代の決心が簡単に揺らぎそうだった



「八千代さん…」



抱きつけば、優しく背中に手を回される



「私は我慢できるかわかりません」


「…鈴音」


「私をこんな風にしたのは八千代さんですよ?」



ふふっと笑った鈴音



「…まいったな」



八千代は頭を抱えた


もともと八千代自身、我慢できる自信は無かったのだ


そんな中、鈴音がこの様子じゃ一回の計画は簡単に崩れてしまうだろう


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