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交わりの祠【R18】

第13章 熱中症注意




鈴音が目を覚ましたのはそれから三十分程経ってからだった



「八千代さん…」


「気づいたか。気分はどうだ?」


「少し…気持ち悪いです」



鈴音は八千代の手を握ると頬に寄せる


「もう少し休むか?それとも帰るか?」


「では…もう少しこのまま…」



そう言って鈴音はゆっくり目を閉じる


鈴音は夏がとても苦手だが、夏を苦手とする者は多い


黒闇家は鬼の血を引いているが、夏バテを起こす者は毎年現れる


中でも八千代は特別で四季を楽しめる方だった


夏バテも凍傷も経験したことがない


それゆえ誰かが体調を崩していても気づかないことがある


今回も鈴音の調子が悪いことに気づけずにいた



「悪かったな、鈴音」



小さく呟けば鈴音は微笑む


聞こえているのか夢でも見ているのかは謎だが、先程より楽になった様子の鈴音に八千代は少し安堵した



「…抱くのは、少し控えるか」



結果の強化の為とはいえ、八千代は外でも屋敷でも必要以上に鈴音を抱いた


単純に鈴音を抱きたいという性欲に従っての事だ

そして鈴音は必ず応えてくれた



もう少し鈴音の体を労るべきなのかもしれない



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