• テキストサイズ

交わりの祠【R18】

第12章 ★桜の秘め事(~P182)





ーーー……



「おいしかったわ。ご馳走さま」



夕食後、鈴音の一言に桜は笑顔をこぼす


鈴音は毎回おいしかったと言ってくれるが、その度に嬉しくなってしまう



下げた食器を洗いながら、桜は鼻歌まじりに手を動かしていた


するとそこへ、女性の使用人が現れる



「桜。今夜は月に一度の女子会よ。時間までにお風呂等は済ませておくのよ」


「紅葉さん。えっ、私も参加していいのですか!?」



声をかけられた桜は驚きの声をあげる


先輩、紅葉たちが行っている女子会


本家に住み込みで働く女だけで開催される


桜はまだ子供だから、という理由で参加許可が下りていなかったのだ



「そっ。喋ってお酒飲んでそのまま寝ちゃうだろうから、寝間着で来るのよ~」



そう言って紅葉は手を振りながら姿を消す


またしても桜はにやついてしまった


数少ない女たちの女子会


桜もそれに参加するのが待ち遠しかったのだ




その日は急いで仕事を切り上げると、飲み物を持って紅葉の部屋を訪れる



/ 233ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp